切腹の場に行く利休は突然暴れだし,周りのものに乱暴を働く。その場に介錯として現れたのは織部。織部は介錯を秀吉に命じられ一旦断ったものの,武士を辞めることが出来ずそれを飲む。暴れる利休を見て,そこにもてなしを感じた織部は泣きながら利休を切る…という最終回。
最終回に来て,画面を横にしたり,刀に人を映したりなど,真下テイストが炸裂してよかった。
全体を通して。話数39話とは偉く中途半端。時期も中途半端だが,そこがNHK,それが良い。原作は元々読んでいて,話数的に,だんだん利休の切腹で終わるのは読めていたし,原作どおりであったので,驚きはしなかったが,出来として不満は無かった。地味なところもあるがそれも含めて独自色を出していて,変わったアニメが好きな私としては気に入った作品となった。
番組連動の茶器を紹介するコーナーもそれなりに良かった。この番組を意識したのかわからないけど,アニメの放映期間中に茶器の展示会が開催されて観にいったが,その茶器の何がすごいかがアニメからわかって,この歳になって,こういう形でこういう芸術を理解できたのが不思議で面白かった。
いろんな意味でいい味を出していた番組。お疲れ様でした。