全体の感想は別途,と書いておいて放置してたので,遅くなりましたが書きます。
とても楽しく見れました。浜松から山梨に転校してきた女子高生なでしこが,ぐうぜんソロキャンプをしていたリンと知り合いになり,転校後野クルに入ってキャンプ初心者として楽しむという作品。ハウツウ的な要素が入っており,昨今のキャンプ事情がうかがえるあたりは結構興味深く見てました。
そもそも私も高校くらいからキャンプを初めて30代前半くらいまで,良くやってました。もっとも自分の場合,バイク乗りでバイクで移動する前提,あと仲間と一緒に動くというところもあり,自分の足がないなでしこや,ソロが主体のりんとは前提が結構違います。そもそも高校生ですから,キャンプというと宴会という自分の場合とは状況が違います。そういう意味では鳥羽先生の方が近い。
また時代のせいか,自分のころはあまり直火が禁止されてなかった。結構地面で焚火をすることも多かった気がします。バイクキャンパーである自分はキャンプで料理をするときも道具をいかにコンパクトにするかにこだわっていて,シンプルな料理が多かったのですが,なでしこの料理はどれも大変豪華で,自分的にはキャンプというよりBBQ的だよなぁ,という感想。
でも,そういう他のスタイルのキャンプを見れたのはとても興味深かったし,女子高生らしい楽しみ方だとも思いました。自分の時代,自分のスタイルと違うキャンプのノウハウを垣間見れたのがとても楽しかったです。
あと,キャラに関しては,とにかく会話が軽妙で,面白い。音楽が飄々として,いい雰囲気を作っている。だれとも仲良くなれるなでしこ最強…的な感じで,ほのぼのといい気分でした。この作品,悪い人がだれも出てこず,善意のみで出来上がってる。できすぎ感はあるけど,いいんじゃないでしょうか。
具体的には書けないけど,緻密に演出されていて,結構手がかかってるなぁと思いました。このレベルを他の作品に求めるのは酷じゃないか?と思うくらい。
そういう良質なエンターテイメントでもありました。久しぶりにキャンプをしたくなりました。暖かくなったら,出かけてみようと思います。ありがとうございます。