たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ダーリン・イン・ザ・フランキス 24話 (最終回)

アパスと一体化したヒロは何十日も経っても食事も不要で,叫竜のようになっていた。襲ってくる敵をゼロツーと倒しながら先に進む。一方地球ではココロのお腹の子は育ち,他の子供たちはミストルティンを手掛かりに畑を広げていく。眠らされていたパラサイトも目を覚ましナオミも合流した。ココロの子供は無事生まれ,ゴローは世界中を周り,機材等を集める。イクノは過去の記録から研究を進める。2年経ちVIRMの星にたどりついたゼロツーとヒロ。しかし襲ってきたVIRMにヒロは意識を切り離されゼロツーとつながることができない。地球ではココロの子供アイがゼロツーの石の横でそのことを感じ。ココロたちはゼロツーらに想いを届ける。その思いを感じヒロは再びゼロツーと意識を合わせ,VIRMの星を破壊するが,アパスも破壊され,ゼロツーとヒロは意識だけになり放り出される。地球ではVIRMが滅んだことにより空が輝き,ゼロツーの石は壊れ,そこに木が生える。戦っていた叫竜は戻ってきて地中に潜り,それにより緑が蘇る。ヒロたちがいなくなり10年経ちパラサイトらは多くの子供を産み,新しい未来が見えていた。イチゴもゴローとの間に子供ができ,イクノは多くの研究成果を残し,パラサイトの生活を助けていた。そして地球は復興されていく。ゼロツーの石の場所の木は大きな桜になり,それも朽ち果てるくらいの時が過ぎたころ。地球は再び文明を取り戻し,多くの人であふれていた。その木の下で,また子供たちは出会う。ゼロツーとヒロのように…という話。
なんか1話使いじっくりとエピローグを描いた様な感じだった。ゼロツーとヒロは最終決戦だけど,最後のVIRMの抵抗があったものの予想通り敵を倒して終わり。地球ではココロたちの出産から,また人々が子を産み育てるという生活がなんとか回りだす。ただ,意外性はないもののじっくりと丁寧に描かれているところ,またこれまでの危惧もしっかり回収されているところに好感をもった。
ナオミが以前の記憶を持ったまま復帰したのは良かった。イクノと仲が良くなったようだけど,ゴローと子供を持ったイチゴのことも,特に不満に持ってない様だし,イクノは彼女なりに幸せになれたのかもしれない。
ハチとナナは不老不死のままの様子。他にも何人か大人が残っているようだけど,彼らは生殖能力を失い,そして不老になったまま生き続けるということのよう。これはこれで仕方ないのだろう。イクノの研究で子供たちの老化が緩和できてるとのことだが,もともとパラサイトはどれくらいの寿命だったんだろう?。本来の人間の寿命だったのではないのか?。イクノが病床になっていたのは,何なんだろう?。彼女は白髪のままだし,一人歳を早く取っていたということか?。
あっ,あとミクとゾロメは結婚できたんだろうか?…,仲は良いようだけど。
で,ゼロツーとヒロが,そのまま地球に戻れなかったのは,まぁご都合主義でなくていいことなんだけど,悲しい気もした。魂になって地球に戻り,そして新たな子供として出会うというのは,たとえその子供たちが二人に似ていても,比喩のように思える。最後に木は朽ちて,周りはビルになるくらい時間がたっていたが,何百年も経ったのか?だったら13部隊の連中はもういないのだよなぁ。彼らの元にも戻れなかったとなる。それは話としては綺麗だけど,13部隊の連中の元に戻り,幸せに家庭を気づくヒロとゼロツーも見たかった。そして絵本の最終ページも二人が描くこともなかったし。
全体を通して。
とても楽しめた作品でした。先の展開が読めないというか,作品で描こうとしてるもの自体が,当初は明らかになっておらずだんだんと世界が見えてくる感じは緊張感を持って視聴できた。
ロボットもののようでいて,子供たち群像劇のようでして,そして性を失った大人たいする子供たちの性を描くことで,人間とは…,を描こうとしていたようにも思う。
過去作品との類似点を批難するコメントもネットでは多く見かけたが,別にいいじゃないか面白ければ,とも思う。お約束が多いおかげで話を早く回しても付いていけるわけで。
ただし9sは扱いが微妙で,いてもいなくても,そんなに話は変わらないのでは?と思ったのと,叫竜の話ももう少し描いてほしかった。
続編が作られる様な終わり方ではない…というかTRIGGERの作品っていつもそうか…。もうこれで綺麗におしまいということだろう。ありがとうございます。