たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

リアライズ

終了。なかなかバッドエンドから抜け出せなくて,攻略サイト参照させていただきました。

感想はというと…,うーん,「おもしろかった」って手放しで言うような感じではありませんが,いろいろ感じるところありました。従来のビジュアルノベルと異なる表現がいろいろされていて,チャレンジングというか手垢がついた表現を敢えて避けた感じがするのは良かったです。でもその反面,たぶんこちら側がお約束的に簡単に飲み込めない部分も多いんでしょうね。

その表現手法とは,

  • 視点が三人称。しかも主人公が全く関与していない部分も多く描かれているし,そこにも選択肢があったりする。ただしなぜか八重と由紀恵だけ「わたし」という主語で語られている部分があります。後者は何故なのかなぁ…。前者は始めその表現に気づいたとき,この八重がこの世界をすべて把握できている…という意味なのかとも思いましたが。三人称表現はプレーヤが主人公に感情移入しにくくしてますね。
  • 絵表現が真ん中にキャラを立てて,その左右に喋ってる二人のアップを描く。表情が変わるのはアップの部分だけ。これも新鮮ですが,やっぱり主人公視点じゃなくなります。
  • 日刊海燕さんがエロゲで主人公の家族が出てこないとおっしゃってました*1が,結構母親とか出てきました。父親は出てこなかったけど。
  • 主人公と関わりにならないキャラがやたら出てくる。ちょっと出し過ぎな気もします。世界をしっかり書こうという意味ではいいんですが,そういうキャラは途中で出てこなくなるので,なんか未完成っぽさを感じさせてしまいます。十分に時間があったら書くつもりだったのかなぁ…。すぐやられてしまうキャラはまぁいいとして邦博に関しては未完成ぽく感じてしまいますね。

で,そういう試みはいいとして,感想としては,もうちょっと書いて欲しい部分があったということと,最後が分かりにくかったってことかなぁ…。八重はみんなのエゴを集めて昇華させたってことですかね?。で,亮はそれについていったというか。阻止したようには見えなかったんですが,花火大会場にいた人達の心には何か変化があったのでしょうか?。その辺が描かれてないので,結局どっちの結果になったのかが良くわかりませんでした。

エロゲじゃないですねシリアスな漫画とか小説…って印象でした。ある意味同人らしさを感じないって言うところが好印象でした。でも結構評価厳しいかもなぁ…。