たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!

息子たちの保護者として鑑賞。実はこの前の第二段も観ていた。
今回のはTVのCMでもやっているように俳優が演じる実写版(3D)と従来のアニメ(2D)の両方で作られていて,ストーリとして2Dと3Dが入れ替わり, 主人公のケータが,その事で混乱するというストーリ。2Dと3Dが頻繁に入れ替わることを自覚できるのはケータなどの妖怪が見える人間と,あとは妖怪という設定。
ぱっと見て思ったのは,この設定は今の時代しか使えないな,ということ。で誰かがやったら終わりなので,最初に手を出したという感じか?。2Dのアニメは従来どおりだが3Dが実写かというと,人間は実写だけど,妖怪たちは3Dのアニメ,つまり実写とアニメの合成ということになる。これ,昔だったら,妖怪は着ぐるみなんだろうけど,着ぐるみじゃ違和感ありまくりになるし,逆に従来のアニメが3Dで描かれていたら,そこの実写とアニメのスイッチの意味が無くなる。3Dの方の人間を俳優ではなく3Dアニメで描くということも可能。そういう意味では従来の2D(さすがにセルアニメじゃないだろうけど)とCG交じりの実写というを混ぜて描き,そのこと自体のストーリのネタにするのは,今の時代的だし,誰かが手をつければ終わりというネタのような気がする。
今回はその実写のほうの俳優が,それほどオリジナルの2Dに比べて違和感が無いところもミソなんだろうけど,この辺も最近の特殊メイクの発達により,マンガのキャラを人間が演じても,以前ほど違和感を感じなくなっていることもあって,この辺も今の時代を感じさせると思った。
…という意味で,なんとも早い者勝ち…って感じだなと思ってみていたのだけど,でも,肝心の2Dと3Dを主人公が入れ替わり,それを自覚的に違和感として感じて混乱するというストーリは一体どう解釈すればいいんだろう?…と見ていて考え込んでしまった。普通アニメも実写も登場キャラが自分たちがどういう風に描かれているかとか,感じないしネタにしないよね。まぁマンガとかで「○○風キャラになってる」とかいうギャグをかますのはあることはあるんだけど。世界全体の描写の次元が変わっても,それって何が起きてるって事?って感じですよね。
で,話半分くらい行ってようやく,これは,2Dと3Dという平行世界を行ったりきたりしていると解釈すればいいのか,と思い少しすっきりした。ただし設定なのかわからないけど。
まぁ,それがすっきりしたのはいいんだけど,で,それって面白いんですか?…と思ってみてましたが,見ていた息子たちは喜んでいたので,それでいいんでしょう。
まぁでも,いつもアニメで描かれているキャラが実写の俳優になること自体を登場人物が驚いているというネタは,どうも楽屋落ちぽいなと思いました。閻魔大王ぬらりひょんとかぜんぜん話に絡まないのに,3Dで出てくるし。
3D(俳優)が声優の吹き替えじゃなくて俳優の声で演じてるのに,違和感を感じないというのは,結構たいしたものだな,と思いました。