たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

うた∽かた 12話 最終回

  • やはり最後のジンは鏡か…。
  • それでもって沙耶自身が鏡のジン。沙耶が迫った選択は「人間全部を消し去るか?」「一夏を消し去るか?」の二者択一。
  • 鏡が写すものを選ぶのか?。
  • 6年前の沙耶の方が服はエロイです:-)。髪型もちょっと違う。
  • 一夏の答えは「選べない」のではなく「選ばない」。ものはいいようです(笑)。しかしすれはルール違反。
  • 繪委と誓唯はチュー。一夏と舞夏もチュー。
  • 割れた鏡は繪委が消えたところに現れる。舞夏が消えたあとにも現れる。舞夏と繪委は鏡の一部だったということ。で,一夏と誓唯はお互いその破片を持って帰ったようですが,ってことは,沙耶が試す度に鏡は減っていくんですか?…。
  • 一夏の答えは模範解答だったそうで…。
  • 結局一夏は単身赴任。パパかわいそう…。
  • 鏡は白雪姫の鏡だったのか。

ちょっと煙に巻かれた感がありますが,許容範囲以内かな。
とはいえ謎もすべて明らかになったわけでもない。試しは繰り返されるらしいが,一夏の試しは第2回だったんでしょうか?。もっと何度もやっているのであれば,人が消えているはずな気がしますが…。それとも結局人を消す…ってことは人を観ている試しの子を消すことじゃないの?…。電話の男が一夏の答えを模範解答と言ったことから,実はどちらを選んでも別の仕打が待っていたような気がします。
舞夏の写真は残ってないようですが,他の人は舞夏のことをおぼえているんでしょうか?。
[追記(二回してます,二回目は微調整ですが)]
ちょっと考えてみました。一夏に課せられた「試し」とは何んだったのでしょう?。あの二つの「一夏を消し去るか?,自分以外の人間全部を消し去るか?」という選択を「自分に失望するか?、世界に失望するか?」と置きかえるといきなり話は小さくなるが(笑)わりと納得がいくものとならないでしょうか?。純真で汚れていない子供、汚れてしまった大人、そのはざまの十四歳の子供が通過儀礼として受けるもの、それは人間の罪を認識し、それをどう受け止めるかでしょう。もしそうであれば、なぜ「「試し」が皐月や蛍子じゃなく一夏なのかも分かりやすいです。二人は中学生ですが、既に大人のどろどろとした事情に振り回され,それを認識している。一方一夏も親の事情で転勤を控えてはいますが、それを振り回されているとは認識していませんでした。ある意味一夏は、本来子供が成長する段階で徐々に認識する大人の世界を全く認識せずに育ってしまった十四歳だったのかも知れません*1。そういえば誓唯も大学生の割にはいい子ちゃんぽいです。

そしてそういう徐々に慣らされる事なく十四になった時にいきなりそれを見せられた時、無垢な心はそれをどう乗り越えるかが「試し」だったのかもしれない。

そうであれば誓唯と一夏の回答の違いがはっきりします。自分への絶望はニヒリズム*2を呼び起こすし、世界への絶望はルサンチマン*3となります。誓唯は選べないという答えで、一種の思考停止をしてしまったのでしょうが,一夏の選ばないという答えは、どちらにも失望しないという意味です。だから一夏の答えは模範解答と言われたのでしょう。

このように捕らえると「うたかたの試し」は、ある意味だれもが通過する、成長の過程であり、その割りには一夏の身におきたことは不自然におおげさな気はします。ただ、子供から大人になる時に突き付けられた現実は、大人になってしまえばささいな事でも、当事者にとってはおおきなことでし。また本当のところ一夏が六年振りに選ばれた特別な子だったのかは謎です。もっと頻繁に起きているのかも知れません。

その他生まれる前から決まっていた話とか、結構説明がつかないことはありますが、とりあえずこういう解釈にしておきます。

*1:未知留は不思議ちゃんなので置いておきますw

*2:厳密なニヒリズムは世界への絶望なんでしょうが,ここでは自分への絶望としておきます

*3:これも逆な気がしますが…すみません