たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ヒロイック・エイジ 26話 (最終回)

大団円!。
ベルクロスが開いた道,そこに集まるプロメ率いる銀の種族。プロメはディアネイラにヘドロンの盾と,こちら側に残る青銅の種族の統帥権を渡し,向こう側へ旅立つ。四人のノドスもそれについていく。ディアネイラ達はエイジとの約束のため惑星オロン復興のために残る。かくしてこの宇宙はディアネイラが最高権力者として君臨することに…。月日は流れ,オロンは復興をきたす。その時,もう一つの扉が開き,エイジがディネイラ前に現れる…めでたしめでたし。
すばらしい。なんという感動。何というスケール。満たされましたよ私は。
…というわけで最終回。先週思いっきり盛り上がり,今回はエピローグといえばエピローグですが,この作品らしいスケール感の大きな終わり方でした。
銀の種族は全員向こう側に行ってしまったの?,いったら帰ってこれないの?とか思ったりもしますが,銀の種族も全員金の種族に去られた喪失感に突き動かされていたって事でしょうか?。銀の種族も感情を取り戻し,ユティもツンデレと化しました:-)。
ビーの復活読めてましたが,バカ兄弟が生きてると思わなかった(笑)。
全体を通して…。
すばらしいスケール感,設定,久しぶりにSFらしいSFを見た気がします。そしてそれをすばらしく演出する作画。
最初は良く話が分からないなぁ…とか思ってましたが,最初は宇宙艦隊戦のスケール感に引き込まれ,徐々に銀の種族とか設定のスケール感に引き込まれていきました。宇宙観の概念自体を新たに示すというSFらしい作りがすばらしかったと思います。最近何かというと主人公の精神世界の苦悩を物語のクライマックスにもってくる作品が多い中,この作品は一切そういうことをやらずに盛り上げることをやり遂げた…という意味でもすばらしかったと思います。考えてみたらエイジも何考えてるか分からないし,ディアネイラも裏表が全くない故に,精神世界の描きようがない。むしろ異星人である銀の種族の方が考える存在でしたが,あくまでも論理的にしか思考しないので,こちらもそういう心の暗闇の描きようがなかった(パエトーとロムには多少あったのかも知れませんが)のでしょうが。
キャラの配置もうまくてモビートとニルバールに鉄の種族側の物語を,プロメとレクティに銀の種族とノドスの事を語らせることで,分かりにくい話をあまり説明くさくならずに導いてくれましたし,テイル・メイルは正直いなくても良かったのかもしれませんが,お話の導入部では視聴者を切らせない役割を果たしたのでしょう(笑)。人間くささという意味で,イオラオスとアネーシャも良かった。そして,悪人が殆んどでてこない…という中で,バカ兄弟だけがそれをすべて引き受けてくれたのも良かったです(笑)。
いろんな意味でSFとして質の高いお話を見せてくれましたが,唯一気になったのが,鉄の種族を地球人にする必要があったのだろうか?ということ。地球人が青銅の種族に急襲を受けて,あれだけの文明を維持できるのか?,そしてディアネイラはともかくとしても,イオラオスとかテイル・メイルの様な力を持った人類が本当にリアリティをもつのか?という疑問をもちます。むしろどこかの宇宙の果ての物語にしても良かった気がしますが,それはそれで親近感がわかないのだろうなぁ…とは思います。
まぁいずれにせよ,かってSFの中でワープ航法とかタイムマシーンとかが示されて,宇宙の捉え方の認識を新たにしたような驚きがこの作品からは感じられました。どうもありがとうございます。お疲れ様でした。