たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜 13話 (最終回)

学園祭が始まる一方で,異星人による地球攻撃が開始された。マリたちはそのことを知らず演劇を始めるが,攻撃が激化する中,演劇は途中で中止,みんなは避難するが萩乃は ブルーで攻撃する異性人に立ち向かう。しかし多勢に無勢で,萩乃を乗せたブルーは…って話。
登場人物の後日談は無し。先生だった人が異星人との交渉に向かう数十年後がちょっと出たのみ…。とはいえ公式ページのクロニクルを見ると,それは異星人に支配されるってことの様子。
…といわけで,終わりました。本編だけを見ていると,最終回の異星人の総攻撃がずいぶん突然な感じがするし,裏で諜報をしていた先生とかのバックも描かれておらず,地球がこの攻撃をどれくらい予測していたかも良くわかりません。ただ公式ページを見ると,この世界観の年表が載っているので,この戦争は一時的なものでも無いし,ハッピーエンドでもないことがわかります。ある意味,その異星人の侵略という大きな話を脇において,ただ日常を過ごす女子高生たちを描いた…,いうなれば,戦争前夜の女子高生たちの物語だった気もします。考えてみれば,どこの戦争もこういうことはありえて,たとえ情勢不安があろうが,子供たちは日常を過ごしていて,そしてその日常はある日突然壊されるもの,そのぎりぎりまで子供たちは無垢に過ごすもの…なのかもしれません。
世界を描かずむしろ世界と隔絶した花園を描き,ただ萩乃という異星人だけがそこに入り込み,その外の世界(惨劇)との接点になっているという描き方は,ちょっと斬新だった気がします。いうなれば,異星人との戦争を描く必要があったのだろうか?…という気もしますが,まぁそれはそれでこの原作の他の作品を観ないと,この世界観が良くわからないので,なんともいえないか…。
とういわけで,ちょっとユニークな作品だったと思います。でも女生徒たちの交流や女子高というフィクションを丁寧に描いており,楽しめました。この続きというか,この世界の他の物語を観てみたい気もしますが,アニメ化したりするんでしょうか?。でもクロニクルをみるとただ悲惨な話になる気もしていて,ちょっと悩ましいです。