たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

坂道のアポロンで知るジャズの世界

podcastそこ☆あにを聴いたら坂道のアポロン特集でした。
このアニメ,1960年代(後半かな?)の佐世保が舞台で主人公達は高校生。ちなみに主人公の薫は横須賀から佐世保に転校したことになっているってことで,最初は横須賀と九州というように,自分的にはご当地アニメ?かと思いきや,話題的には,主人公達が演奏するジャズのシーンの作画と演奏のクオリティの高さが話題になってます。
ちなみにお話的には高校生の恋愛主体ですが,トラディショナルな青春劇の様な感じで,古い方も楽しめる感じです(笑)。時代が時代なので学生運動とか出てきたりもしますので,団塊の人達も当時を懐かしむのに良いでしょう:-p。
で,ジャズシーン。わたし自身がジャズを演奏するので,なまじっかな作りだと,ケチをつけたくなって楽しめないかなぁ…と番組が始まる前は思ってましたが,実際始まると,いろんな意味で関心をしております。まず演奏自体が,現役の若手ジャズミュージシャンに演奏を依頼しており,非常に生々しいセッションの雰囲気が良く出ていること。これ,スタジオミュージシャンに頼まなかったのが良かったといえるでしょう*1。ただ1960年代はロックの洗礼を受けてないはずなので,多分演奏スタイルは,違うと思うんですけどね:-p。演奏しているミュージシャンはわたしも知ってるような,有名な人です。
そして演奏の実際の映像から起こしたというアニメの動画。このクオリティの高さは,いままでの演奏シーンつきアニメの中では最高でしょう。実際の生演奏を何度も見てるわたしからみても,文句のつけようがありません。あっ,あるか…。高校生があんな演奏できませんよ(笑)。
ところでネットの反応をみていても,その演奏シーンの評判が良く,「音楽で会話している」とかいわれていたりします。これって,ジャズ演奏を生で観る人からするとジャズの醍醐味そのものであるんですが,おそらくレコードとかでしか聴いたこと無かった人には,それがわかってなかったんだろうなぁ…と思いました。つまり,我々がなぜジャズを生で見に行くか?…というのが,生演奏を観たことがない人には,理解してもらえなかったのが,このアニメを観ることで擬似的ですが,だいぶわかってもらえたんではないか?と。
というわけで,この作品をキッカケにライブハウスにジャズを見にくる人が増えたらいいな…と思いました。実際,あんな感じですよ。

*1:スタジオミュージシャンを一からげに語るのには問題があるのはわかってます。すみません。