ドクロベーがなぜヤッターキングダムを作ってヤッターマンを名のっているか?の説明の話。
前回までとうって変わって非常に面白かった。ドクロベーは結局人間におしおき(復讐)をするために,あえてディストピアとしてのヤッターキングダムを作っていたのだけど,その理由が案外納得の行くものなので困ってしまった。自分は単に体を元に戻して宇宙に帰りたかっただけなのに,いつもヤッターマンに邪魔された…と。この辺はヒーローモノへの皮肉というか,ヒーローモノが実は悪に対して一方的にいじめを行っているということを暗に示しているような気もする。
とはいえ,地球のほとんどを焼き尽くし,残った人間の命も喰らって自らの力にしようとするドクロベーは明らかにやりすぎなわけで,まぁ悪役として扱うには適当だとは思うけど。あとなぜドクロベーがドロンボー一味の子孫に罰を与えていたのかもわからない。
オリジナルのヤッターマンの映像が本物なのかそれ風に作ったものかはよくわからなかったが,見てる分には楽しかった。ゴロー将軍の最後をこの回に持ってくるのはもったいないというか結局アルエットが最後までああいう感じだとすればむなし過ぎる。
宇宙人の黒幕に地球の小悪党が幹部という構図はガッチャマンから続くタツノコのお家芸だけに,こういう形でその後の話を描かれるとタツノコのヒローもの全体がゾッとする様な感覚を覚える。