たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

宇宙よりも遠い場所 13話 (最終回)

報瀬たち夏隊は時期も終わりに近づき,南極から去る準備を始める。四人はそれぞれ,他のメンバーとの交流も深め,レクをやったりいろいろ。そして最後に去るが,報瀬は母のパソコンを吟に託す。帰り際にきれいなオーロラをみる。写真ではきれいに映らないと生で見ていたら,母からのオーロラの写真が届く。吟が気づいて送信した,報瀬の母の最期のメイルだった。日本に帰り,それぞれの居場所に帰っていく。そしてキマリがめぐみにメッセージを送ると,めぐみは北極に行ったとのこと…という最終回。
冒頭の南極でのくらし,それぞれのメンバーがきちんと隊の日常に貢献してるところが描かれ,女子高生たちが半年で大きく成長したことがさりげなく描かれていて良かった。報瀬の母のメイルは前回存在が描かれていたので,どういうタイミングで出すのかと思ったら,そこだったか。最後の言葉が「きれい」ということも,回収されたわけで,きれいな収め方だった。
友達にこだわった結月もキマリが何度も「友達」を繰り返したので,彼女の目標もきっと達成されてるんだろう。この四人はいい関係が続いていくと思う。
ちょっと気になったのは日向がコンビニで歓迎してもらえたのはいいのだけど,家族も含め他の関係者が出てこなかったのは,彼女の周辺はどうなってるんだろう?ということ。あとめぐみもいくらなんでも北極に行くとは,どれだけキマリを意識してるんだ,という気がする。そこまで行くとちょっとキモいというか。それに行きたいと言っていけるようなものでもないと思うのだけど…。
全体を通して…
とても良い話だった。女子高生4人が南極に行くというのはファンタジーだと思うし,ご都合的な展開も多いのだけど,主題はそこではなく,彼女らの人間関係や,心情,友情,親を亡くした子供の立場とか,そして四人の成長なのだろうから,その装置としての部隊がとてもうまく機能してると感じた。4人のメンバーがそれぞれ個性的であり,魅力的でもあった。子供っぽさがしっかり残っているのに,相手のことを思いやり,行動にあらわすところもとてもよかった。見ていて応援をしたくなるそんな四人だった。
見ていて気持ちよくなる話をどうもありがとう。