たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

レディ・プレイヤー1

2045年世界中の人たちはつらい現実よりもVRゲーム「オアシス」に熱中していた。ある日オアシスの創始者ハリデーが亡くなり遺言として,システムの権利を得るゲームを提唱する。三つのカギを集めると言われるげーmだが,多くのプレーヤーが最初の鍵にもたどりつかない。現実がぱっとしない17歳の少年ウェイドもその一人だが,ある日ハリデーのヒントにたどりつき最初の鍵を得る。周りから注目されたウェイドには,オアシスの権利を狙うIOIという企業の連中もウェイドに近づいてくる…っていう概要。
予告編は別の映画で見ていたが,その時は特に見ようとは思ってなかった。ネットで日本のアニメとかのキャラがたくさん出ていると聞いて興味を持ち,スピルバーグだからはずれってことはないだろう…と見に行った。本当は字幕版を見たかったのだけど,スケジュールの都合で吹き替え版の3Dを見た。3Dはまぁまぁだった。吹き替えも悪くはないのだけど,英語版もみたいなとは思った。
以下,公開中なので,
最初あらすじを公式ページとかで読んだときにはSAOみたいな話か?とも思ったけど,思ったよりも現実世界での描写も多かった。まぁVRゲーム内で戦いをして,勝者がその世界で強大な力を得るというのはSAO以外もたくさんあるし,それだけで似てるとかいうのはおかしいか。
膨大なユーザを虜にしてるシステムの権利だから,それを得ようとするのは一般人だけじゃなくて,企業とかもいるだろうというあたりは,ごもっともだけど,その辺はアメリカの映画っぽいとも思った。VRの中の戦いが,徐々に現実の戦いに広がっていくというのは,日本のアニメではあまりやられない気がする。日本のこの手のアニメはだいたいVRの中だけで閉じるケースが多い。そういう意味ではむしろ私はマトリクスの方を思い出した。
この作品はとにかくさまざまなアニメや映画や特撮とかのキャラが出てくるところが楽しいし,音楽もヴァンヘイレンやa-haやデュラン・デュラン,そしてステインアライブとか…まぁ,80年代前後を知ってる人をターゲットにしてる気がする。そういう意味では40代から50代か。映画のシャイニングとかちょっとクラシックな題材もあるけど,大きく取り上げられていて面白かった。
とはいえ,山のように出てくるキャラは,そんなにおしつけがましくなく,ストーリが進むうえでは背景の様なものという感じ。それゆえ,これ後で録画してゆっくり見なおしたいと思ったりもするからディスクとか売れるだろうなぁと思った。
ストーリ的には,まぁ定番。ちょっと主人公補正がきつすぎるというか,ウェイドが勝者になる理由があまりない。ハリデーを信奉していて彼の記録を何度も見ていたから,ということだろうが,他にもそういうプレーヤーはいるんじゃないか?。最初のヒントを得たから,その後のヒントにもたどりついたとも言えるけど。
引っかかったのはそれくらい。総じて非常に楽しく見れるエンターティメント。ジョーズE.T.シンドラーのリストを作るスピルバーグが,こういう映画も作れるのか,すごいなぁと感心して楽しんだ。