たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 26話 (最終回)

龍造寺が邪魔をする中,ユーノとグランティアの融合は進む。アマンダは次元の裂け目に落ちてしまう。結界が壊れ,龍造寺がますます力を出すが,絵里子先生の彼の怨念が龍造寺を取り押さえ絵里子先生が銃を撃ち龍造寺は消滅する。しかし亜由美は龍造寺に刺され死んでしまう。そしてユーノの融合は地球の衝突と同じ時間になってしまい回避が間に合わないことが判明する。ユーノは人がいない時代に時間をずらし地球へ衝突させることとした。そしてたくやは元の世界に戻り神奈に超念石を渡し助ける。そしてたくやは双子岩に行き,そこに現れたユーノに再開。再び粒子化しようとするユーノにたくやは寄り添い一緒に時空を遡る,というエンディング。
細かいところはいろいろ違うのだけど,上に書いたレベルだと,神奈のくだり以外は原作通り。まぁ改めて見ると,原作もちょっとグダグダなところあるんだよなぁ。でも一話のユーノの登場につながるところはちょっとワクワクしたし,時空の遡り樹が生えてくるところも懐かしく思い出した。ただゲームだともっとテキストが長くて,あの辺動きがない割にじっくり読まされたので,それなりに味わいがありました。つまり,全体的にちょっと駆け足でさらりと流された感があるなぁというのが少し不満,まぁしょうがないのだけど。
ユーノとたくやが見た木の名前はゲーム当時もいろんな人が考察したけど答えは出ず。ブリンダーの木だろうけど,ユーノだからクンクンと名付けたんじゃないか?とか書いてる人もいた。原作よりユーノとたくやの関係が親子であることが強調されており,最後はセーレスも一緒と言っていたところは良かった。
神奈のくだりは,原作の改変までしてつけたのに,あっさり終わらせていて,ちょっと肩透かし。まぁ澪のくだりも含めて,現世界のその後を描きたかったというのもあろうんだろう。亜由美や美月も生きてる世界線だしねぇ。ただ原作と違ってたくや自身が神奈を娘と気づいているのであれば,神奈をほっておいて,ユーノに会いに行くというオチは,ますます神奈の不憫さを感じさせるんだけどねぇ。神奈は現世界で苦労して生きてきたのに。
しかし改めて見ると,グランティアは地球に落ちてるんだから,グランティアの人は結局助かってないというオチなんでしょうね。すごいな。でも別の世界線のグランティアがまたあるとも言ってるので次のループでは助かる世界もあるんでしょう。世界線が「正解」に収束するわけではなく,あくまでも並行して複数存在してるというところがシュタインズゲートとは違うなぁと改めて思った。
あと,8000年前にあの規模の大陸が地球に落ちたら,地球は氷河期になるよねぇ,と今更ながら思った。
全体を通して。
20数年前にヒットして,私もハマったゲームのアニメ化。そのこと自体はとても嬉しかったのだけど,いろいろ難しいだろうなぁと思った通り,原作の改変とかいろいろ苦労してるところが垣間見える感じがした。個人的には許容範囲で,うまくやってくれたかなと思うので満足はしてる。
原作を知らない人がどう思ったかが気になる。
当時のテイスト(携帯電話がない)やエロげ特有の表現が残ってるのはとても良かった。
アニメ化してくれてどうもありがとうございます。