かえでが消え花楓が戻って来た。花楓は2年間の記憶を失っていた。かえでの消失に動揺し,病院を泣きながら飛び出す咲太。そこに現れた大人の翔子は咲太を連れて帰る。風呂に入れた咲太の脇でかえでの話をする翔子。それにより咲太は泣き,かえでの消失を受け止める。翌朝翔子は消えていた。ロケで金沢にいた麻衣は,咲太に留守電を入れていたので咲太は電話をする。かえでが消えたことを聞き,咲太の様子を気にした麻衣は夜,金沢から帰ってくる。しかし翔子の書き置きを見つけ,金沢に戻ってしまう。のどかに今日は麻衣の誕生日だったことを聞いた咲太は金沢へ向かい,麻衣に会い仲直りをする…という話。
続きは夏の映画で…。
かえでの消失で咲太がショックを受ける話でもあったのだけど,話自体は翔子の登場と麻衣と咲太の話で,映画につなげるのと,やっぱり麻衣がヒロイン…という最終回だった気がする。花楓がかえでをどう受け止めるか?とか,両親とのことの話がもう少しあっても良かったのでは?という気がするが,最終回なので,やっぱり麻衣の事をメインにしたのかもしれない。
続きは映画でというのだけど,今回の話が綺麗にまとまってることと,まぁ本放送が始まった時点で,映画の宣伝はしていたので,そこまで不快感は無かった。まぁでも夏はずいぶん先だなぁ。すぐやった方が映画は入ると思うのだけど。
全体を通して…。主人公(男子)の周りに可愛い女の子がたくさんいてエピソードを形成するといういかにもラノベという話だけど,SFぽさをもたせているのと,いろんな方面に丁寧に作られていることから,上質な青春群像劇となっていた。ラノベというよりジュブナイル的な雰囲気も感じる。ネットではハルヒとの類似を述べる意見も見たが,私は少女の怪異を一人ずつ解決するという意味,最初の少女がヒロインという意味では,化物語の方のイメージをもった。ただ,エピソードが一つずつ綺麗に切れている化け物語に比べ,本作は各エピソード中にも他のヒロインのエピソードを巧みに混ぜていること,メインヒロインの麻衣が,どの話でも存在感を見せてる辺り,うまい構成だと感じさせた。
ヒロイン達がいずれも可愛く,性格も良いというのもあるが,咲太の性格とウィットに富んだ発言で見ていて楽しい気分にもさせられた。咲太の胸の傷の件があまり語られてないのが気になる。花楓のエピソードの終結でこちらも完結なのだろうか?。咲太の周りにばかり,思春期症候群が起こることと関係ないのだろうか?。映画はまだあるし原作も完結してるわけでもないので,まだ何かあるのかもしれない。
いずれにせよ,良い作品で楽しませていただきました。