瞳美を帰す時間魔法が始まる。発動の前に一人一人と別れを告げる瞳美。最後に唯翔にしゃべるがあっさりと終わり離れる時，魔法が暴走を始める。瞳美と唯翔はどこか空間に飛ばされ，唯翔はそこで瞳美と会う。瞳美は唯翔とにお礼を言うが，唯翔も瞳美に諦めていた絵への思いを思い出させてくれたことを感謝する。二人とも押さえこんでいた感情を開放し，希望を持って生きることを確認すると，元の世界に戻り，瞳美には色が戻っていた。そして瞳美は60年後にもどる。そこには琥珀が待っていた。琥珀の思いを，そして60年前のクラスメイトが残したアルバムを見て，瞳美はもっと自分を解放し楽しく生きて行くと決める…という最終回。
うーん，本当に瞳美，戻ってしまった。ちょっと残念。でも演出的には素晴らしいし，なんかいい話で終わってしまったように感じてしまった(苦笑)。60年後の琥珀が，自分の娘を救えなかったことを悔やんでいる描写があったが，60年前に行った瞳美は母親のことを琥珀に話してなかったけ?。確かにそういう描写は無いし，その辺の事情は唯翔にしか話してなかった気がするが，琥珀は知る機会が無かったんだろうか？。知っていたら，瞳美が高校生になるまで未然に防ぐことはできなかったんだろうか?…という気はする。
結果的に瞳美は「よかった」という事になったのだけど，60年前に行って帰って来た瞳美が幸せになれるかは，高校生の琥珀どころか77歳の琥珀ですらわからないことだから，すごい賭けなんだよなぁ。歴史的には確定事項だとしても良く琥珀は孫にそんなことをしたよなぁと思う。
あと，魔法写真美術部のメンバーがその後どうなったかが気になる。唯翔は絵本を書いたし，あさぎと胡桃の娘らしき人がいたが，ってことは彼女らは近くにいるんだよぇ。良く今までばらさなかったなぁ(w。墓はだれのなんだろう?。母親は探しに行くと言っていたので，死んだことはわからないって意味ではやっぱり，唯翔としか思えない。唯翔は幸せな人生だったんだろうか?。
全体を通して。とにかく美麗な絵に唸らされた。キャラや背景が綺麗なのもあったが，唯翔の絵の世界とか瞳美の心象世界のデザインが素晴らしく引きこまれた。まぁでも登場キャラが美男美女過ぎて，なんかおとぎ話というか，天上界の神様の話を見てる様な感覚でもあった(笑)。
ところで長崎の町の作画がすばらしかったけど60年後の長崎があんなにきれいで文化的な町になってるんだろうか?…と少し引っかかった(苦笑)。
…というわけで，ストーリ的には少し自分が望んだ結果とは違っていたが，総じてクオリティの高い良い作品だったと思う。
