ロシア人の血を引く転校生のアーニャは美少女の上,成績も学年トップを取るような人。しかしクラスで席を隣にする政近は授業中居眠りをするような男。しかしアーニャは時々政近に対してロシア語でデレデレのセリフを言う,というタイトルのラブコメ。
よくあるラノベ原作ラブコメだろうと思って感想を書いてなかったが,面白くてかなり楽しめた。感想書いておけばよかった。
タイトルから受ける印象をいくつか外してきて面白かった。
美少女で高嶺の花のお嬢様が,なぜか冴えない男にひっそりと惚れてるという話かと言うと,そう思わせたのはほんの2話くらいで,実はその男がかなりスーパーマン。中学の時は生徒会副会長で,トラブルをまとめるのがすごくうまい。頑張り屋だが頭の固いアーニャは彼に助けられていくと言う話だった。実際政近は良家の長男で神童と呼ばれるくらいだったが,親の離婚を機にやる気をなくしているだけ。しかも双子の妹がいて,そちらに家を背負わせることになったので,引け目を感じている。一方で妹はお兄ちゃんが大好きという設定だった。
正直アーニャより,政近と妹の有希のキャラがたちすぎていて,実際にはこのスーパー兄妹にアーニャは振り回されてるとも言えるんだけど,本人もそう思ってないところが面白い。
それにしても妹の有希というキャラが,実にラノベ的でとんがっていてよかった。お兄さん大好きで,オタクで,人前ではお嬢様ぶってるという。
そう言う意味では,有希や政近に比べるとアーニャは美人で学校一の成績ながら,どこか普通の人で,ちょっとポンコツでという感じになってるのが面白かった。
まぁそれでも話はラノベ的で済ませてもよかったが,とにかく絵が綺麗でキャラが崩れない。あとエンディングが毎回カバーで変わるってところも手がかかっていてクオリティが高いと感じさせた。
第2期の制作の発表もあったし,続きを楽しみに待ちたいと思う。