たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

BSマンガ夜話「安達哲『お天気お姉さん』」

遅ればせながら録画してたの観ました。
うーん,微妙。「なんで,キラキラ!とかさくらの唄じゃないの?」って突っ込みは番組の中でもやっていたので,こっちが更に突っ込むと馬鹿みたいですが,過去の作品で単行本をそろえていないのが「お天気お姉さん」だけ*1…という安達ファンであるわたしからすると,やっぱり残念な選択だった気がします。
というか,この番組,誰向けに作っているんだろう?という疑問が…。今回の回に限っていうと,この作品を読んだこと無い人にはわけがわからなかっただろうし,興味を持ってくれたかは疑問。コアな安達ファンも,まぁわたしの様に不満。お天気お姉さんファンは喜んだのかなぁ?…,あれじゃ「作品の良さが伝わらない」と思う人が多い気がするんですが…。自分が楽しめなくても,だれか楽しめた人がいたら別に良かったんですが…。
でもいしかわじゅんさんが自分のページでその辺の盛り上がらなかったことを正直に書いている事自体には驚いたというか,感心しました。
http://hw001.gate01.com/jun-i/
正直な人だ。(偉そうですみません)。
岡田さんだったか「さくらの唄は文学的なので」って言ってましたが,その文学的なところが安達マンガの良さでもあるんですけどね。お天気お姉さんは連載が始まったとき,それまで安達マンガで出てきていた,かっこよくて気が強くて華やかで強いヒロインを極限までに記号化してみたのだなぁ…と思って,それは今でもそう思ってます。あんまり身をいれて読まなかったので,間違っていたら申し訳ないけど…。でも,だからあの作品で安達作品におけるあの手のヒロインは消費されてしまい,その後の「幸せのひこうき雲」ではああいう感じで落ちぶれた元芸能人として現れ,そして現在はその手のヒロインをメインでは描かなくなったんじゃないかなぁ…と。そう考えるとなぜ今「バカ姉弟」の様な作品を書いているか,何となくわかる気がしました。そういう意味じゃお天気お姉さんも重要なマンガではあるとは思いますが,そういう視点もなかったしねぇ…。

*1:連載時雑誌で読んでましたが…。