たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ヴィンランド・サガとヒストリエ (月刊アフタヌーン 3月号)

アフタヌーンの3月号購入。今回はヴィンランド・サガヒストリエについて,ちょっとだけ。
わたしは西洋人っていうのはちょっと前まで他人種とか異民族であったら理由なく殺したり強奪したりしていいという常識の元で動いていたのではないか?…と考えていて*1,そういう意味ではヒストリエヴィンランド・サガが異民族をばんばん殺しちゃうのを描いているのを読むと「実際こんなだったのかもなぁ…」とか思って結構興味深く見てます。
…ですが,どうも今回のヴィンランド・サガに出てきたイギリスについたヴァイキングはちょっとリアリティがないなぁ…と。ヴィンランド・サガに出てきた今までのキャラ(特にヴァイキング)は結構殺しを楽しむ様なところはあったんですが,それはあくまでも有利な条件で…ってことで。不利な条件に行って楽しむというのは不利を有利にする策があるならわかるけど,そうじゃないなら,どこか異常な人でリアリティがグッと減ります。まぁ演出があり得ないのはともかく,その辺が今回ちょっと引っ掛かりました。来月主人公とかに殺されちゃうとますますそう思う。まぁ裏で何かをたくらんでいるというならそれはそれでありかと。
一方ヒストリエ…。こちらは淡々としていて,妙に冷めていて,そこがいいです。無駄に熱くないのが岩明均の味だよねぇ…。
そういえば岩明氏も西洋の歴史物以外に日本の歴史物も描いていたんですが,幸村誠もそうじゃなかったかな?。同じく岩明氏は淡々と描き,幸村氏はキャラの天才性を描いていたように思います。
似たようなジャンルに関心があり描き方は結構対照的だなぁ…と思う二人でした。まぁどっちも楽しみなんですけどね。個人的にはこの残虐性についてはリアリティをもって描いて欲しいなぁ…と思ってます。演出が必要なのもわかりますけど。

*1:もちろん日本人もそうであった可能性は高いし,実際海外侵略とかもやってます。ただ機会が少なかっただけで。