たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

涼宮ハルヒの憂鬱 全体を通して

遅くなりました。今期話題の作品「涼宮ハルヒの憂鬱」の全話を通しての感想。実は時系列で言うところの1〜7話までを時間順に見てました(7話は「退屈」ですが)。あと原作の1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」を読みました。
アニメに関しては「お見事」というしかないでしょう。あらゆる新しい可能性に挑戦し成功していたと思います。時系列シャッフルの件もそうですが,クオリティとかWebpageの連動とか…,もう挙げればきりがないというか,挙げても誰かが既に述べているので,特に語りません(^^;)。質の高いスタッフが本気でエネルギーを投入すればこんなにすごいことが出来るんだ…ということを証明した気がします。
時系列シャッフルに関しては,原作を未読だったわたしが今になって見直したり,また思い出したりするに,6話以前と6話以降でハルヒキョンに対する態度がすっかり変わっている…というのに最後になって気づくのが,なんともしてやられた感じです。6話以前はハルヒキョンへの自分の気持ちも,キョンの気持ちもわからずイライラしている。6話以降はそうじゃないですね。キョンを振り回していても楽しそうだし,どこか安心してるところがある。そしてキョンも「やれやれ」という感じでついていっていると。この関係の変化がわかって時系列で言うところの7話以降を見ると,また楽しそうですが,まぁそれはオイオイということで…。
ただしちょっと思ったのが,この作品すごいんだけど,原作既読者と未読者で,いろいろ感じ方が違っただろうなぁ…と。なるべくネタバレをよなないようにしていたし,当ページにコメントをくださった方も,実に気配りをして頂けたと思ってますが,それでも最終話の憂鬱VIの終りを見たときに,既に驚きはありませんでした。「あぁやっぱり…」と。それと,既に原作を知っている人がたくさんいるので…ってことで,深読みをすることを放棄して見てました。これはまぁ仕方がないですね。アニメオリジナル作品の場合は,いろんなサイトでストーリの先読みとかが(今だとゼーガペインとか)盛んになるのですが,こういう原作ものはそっちの方向で盛り上がることはあまり無いのだな…と思いました。まぁ原作ファンが原作を読むことで先読みを楽しんでいる…っていうのはあるかも知れませんが。
ただ,そういうストーリの想像が出来ない部分でも構成については,原作既読者含めて楽しめたわけで,そういうところはすごいな…と思いました。
あと余談ですが,わたしはアニメをみて原作を読んだので,原作を読むとアニメのシーンが浮かんで,実に素直に原作をアニメ化してるように感じましたが,原作を先に読んでる人は,先に自分で想像してるから,アニメをみたら違和感を感じたりするのでしょうか?…。
話を戻して…ストーリというか世界観に関していうと,やっぱりわたしはハルヒが世界を作ってるんじゃなくて,キョンがつくってる気がします。だってこれキョンに都合がいいキョンのハーレム物語のように(笑)。そもそも最初のモノローグからして,宇宙人や未来人や超能力者がいて欲しい…って望んでいたのはキョンじゃないのか?,ハルヒはそれを具現化してくれる外部からの強制力としてキョンが創造したものではないか?…と。その辺は原作ではどう進んでいくんですかね。とりあえず,原作は「消失」まではかったので,そこまでは読みます。
もう一つ余談。キョンの名前ですが,涼宮ハルヒより出席番号が一つ前ってことは,サ行の名字なんでしょうね。鈴木とか佐藤とか割と平凡な名字なんだろうと想像しますが。あと「キョン」は名前をもじったものらしいのですが,じゃぁ「キョウ」とか「恭二」とかそういう名前なんでしょうか?。この辺も原作ファンの間では推理が済んでいるのかしら?…。
最後に…。お見事なアニメ化でしたが,トリッキーがゆえに同じ手が何度も使えるとも思えず…,まぁ京アニには,また新たな驚きを見せてくれることを期待します。楽しませてありがとうございます。