旅館で落語会をやることになった菊比古と助六。助六は芝浜を演じ,好評を得る。その夜,菊比古が呼び出されていくとみよ吉が待っていた。菊比古に迫るみよ吉。しかしそこに助六が現れる。窓から落ちそうになったみよ吉を助六が助けようとして,一緒に堕ちる菊比古は二人を助けようとするが,助六が自ら菊比古の手を払う…という話。
助六が死んだのはこういう理由か。そしてみよ吉と一緒に死んだのか…。
二人の落語会で,菊比古の演目が終わったら早々に立ち去るみよ吉に,あぁ,この人は落語とかには興味がなくて,菊比古に興味があるんだ…と失望を感じた。一方で菊比古も,おそらくみよ吉にはあまり興味がないのだな…という冷たい感じがあった。一緒にいても,まるで通じ合ってない感じがすごいと思った。