たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

君の膵臓を食べたい

最初に断っておきますが,私は個人的な理由から,この手の作品は基本的に拒絶反応があります。なので,あまりいいことは書きません。この作品が好きな人は読まないことをお勧めします。
さて,個人的な理由というのは,私自身が膵臓の疾患で,死ぬかもしれない,という状態におちいったことがあるから。再発すれば数ヶ月だよね,ということで,死をかなりリアルに感じました。それ以来,私は登場人物が余命宣告を受けてることを描く作品は基本的にダメです。感動じゃなくて恐怖しか感じません。怖くて見れないか,「悲劇だよね」という感想しか出てこない。特に今回は膵臓です。もうタイトル見た瞬間にビビりました。なぜ漢字で書くんだろう,とすら思った。

で,公開当時,タイトルは見てましたが,守備範囲外ということで避けてました。今回TVでやってるのを録画して,どうしようかなぁ,と思ったのだけど,結局見ました。あっ,アニメ映画の話です。他の媒体のは当然知りません。

見た感想としては,まぁ特に書くことはないのだけど,気分が重くなり,あぁ不幸な話だなとは思ったのですが,ヒロインが病気で死ななかったことは意外でした。これ病気で弱っていくシーンを描いていたら,本当に見るのきつかっただろうなぁ。まぁでもやっぱりこの手の作品では私は感動はできないなぁとは思いました。で,ネガティブな感想を書くくらいなら書かない主義なので,書くつもりもなかったんだけど,ふと,このヒロインはなぜこの主人公と付き合ったんだろう?と考えると,わからなくなったので,それだけ書いてみようと思った次第です。

ヒロインは病気のことを知られたということもありますが,内気で他人と関わることを拒絶する主人公の男性に積極的に関わります。この子は,主人公を好きだったんだろうか?,恋愛感情は持っていたのだろうか?。

自分のことを思い出すと,自分が死ぬかも,と思った病気にかかった時は40歳くらいで独身一人暮らしでした。きちんと付き合っている異性はいなかったので,もし病気悪化したら,一人で死んでいくのか,と思ったものです。寂しいなぁ,誰か一緒に時間を過ごしてくれないだろうか?とも思いました。当時異性の友達は何人かいましたが,結婚相手になり得ないとお互い思ってる遊び友達と,ウマがあったら結婚してもいいと思って付き合い始めて三ヶ月程度の人がいました。でも後者の人は結婚願望があり,年齢もそれなりに私に近かったので,もし私が病気で死んだら,無駄な時間を過ごさせることになるとも考えました。遊び友達は,まぁ悲しんではくれるだろうけど,割とサバサバ付き合ってくれるかもしれない。当時貯金とかもあったから,死んだ後にお礼くらい残しておいて,時々面倒を見てもらうとかするのも手だよなぁとも思ったのです。

で,それは40代の男の話だけど,もし自分が高校生の時にそうなったらどうなるかなぁとこの作品を見て想像したわけです。恋愛経験も異性経験も満足ではない場合,恋愛経験をして死にたい,とか思うだろうか。男の場合初体験くらいしたいと思うだろうか?と。思うかなぁ?。まぁ40代の自分もそうなった時は実はかなり恐怖で震える時間が長く,恋愛というよりは,人と一緒にいないとおかしくなりそうみたいのもあったので,あまり恋愛とかじゃなくて,誰かと一緒に,とは思うかもしれません。家族といても良いというのもあるだろうけど,もしかしたらやっぱり恋愛して一通り経験したいと思うかもしれません。

高校生で死ぬまでに恋愛したいと差し迫って思ったらどうするかなぁ。とてもモテる人だったら,言い寄ってくる人を誘うだろうか?。まぁ自分にはそういう経験がないので想像できない(苦笑)。でも死に怯えてる時期に付き合うというと,それを受け入れてくれる人っていうのもあるけど,面倒な人も避けたいというのもある気がします。まぁ相性の問題なんだけど。ある意味,苦労する恋愛とか,此の期に及んでしたくない。言い方は悪いけど,「都合のいい恋人」を望むかもしれません。

とか考えていると,この作品のヒロインは主人公と付き合うようになったのは,なぜなんだろうか?,やっぱり死ぬまでに恋愛というのを,異性と一緒に楽しい時間を過ごしたいと思ったんだろうか?と思ったのです。そしてその時に相手に選んだのは,「好きな人」ではなく「都合がいい人」だったのかなぁと思ったのです。
このヒロインには,以前付き合っていた男性がいて,その人はまだ彼女に思いを寄せているようですが,ヒロインは苦手としてるようでした。だから相性が合わない異性がいるというのは知っているのだと思います。同性に親友も過剰に悲しむからと話してませんでした。これもわかる。病気の時って病気のことを知ってもらいたいという感情と,過剰騒がれたり同情されたくないという気持ちが同時に沸き起こって,自分もどっちなんだ?と思うのです。ちょうどいい程度心配してくれる,というのはとても難しい。そうすると,死を意識して生きていく時間に面倒な相手とは付き合いたくないでしょう。ヒロインは主人公に恋愛感情というより,そういうストレスを感じない点を気に入ったのだろうか?と考えました。
ちょっと下賤なことを書くと,ヒロインは主人公とどうなることを望んでいたんだろう?と思います。二人で旅行し一緒に部屋に泊まるくらいなので,もしかしたら体が結ばれることを望んでいたのでしょうか?。でも,自宅で主人公がヒロインを押し倒した時に,泣き出します。主人公に抱かれるのが嫌なら,なぜ一緒にお泊り旅行などしたんだろう?。もっともこれは高校生の女性ですから,単純に異性に恐怖を感じたのかもしれないし,彼女が望んでいた結ばれ方と違ったので拒絶したのかもしれません。主人公を拒絶した後に泣いているシーンがありましたが,あれはその自分の甘さみたいのに泣いていたのかなか?と思いました。

まぁでもその後の彼女の主人公への態度を見ると,少し変わった気がしました。なんか恋人的に見えるようになった。もしかしたらこの時にやっとヒロインは主人公にちゃんとした恋愛感情を持ったのかもしれないと,感じました。

そういう意味でいうと,ヒロインはやっと主人公を好きになり,これから死ぬまで幸せな時間を過ごすはずだったのに,突然死んでしまうというのは,あぁ,やっぱり不幸だなぁとは思うのです。

そんなことを,見た後に考えてしましました。ヒロインが死んだ後に残された人のことは,まぁ個人的には,ふーんとしか思えません。そこが大事なところなのかもしれませんが,私にとっては死の不幸が大きすぎて,頭に入らない。これは私自身の死へのリアリティの感じ方の問題です。この作品を見て感動する人がいるのは良いことなんだと思います。

ちなみにリアルの私が病気になった時,結局どうしたか?については書きません。その後,自分は生き残り,普段何もなければ,死を意識せずに生きれるくらいにはなってます。