たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

THE REFLECTION -ザ・リフレクション-

スタン・リーが製作総指揮を行った日本アニメ。
ストーリは,ある日,地球に隕石のような光が飛び交い,その光を浴びた人たち(リフレクテッド)が様々な超能力を持つようになる。力を持ちつつ,人間社会で日常を過ごす人もいれば,犯罪を犯す人もいる。それに鉄槌を食わせるアイガイという正義の味方もいる。レイスというリフレクテッドが,リフレクテッドをさらったりして無理やり集める。それに反発する能力者エックスオン,エックスオンを追うエレノアというリフレクテッドたちは仲間を集める。レイスの目的はリフレクテッドの力を集め,ダークサイドに世界をゆだねることだった。一方レイスはエレノアが作り出した人物でもあった。エックスオンやアイガイはレイスの企みをとめるという話。
実はずっと見てたのだけど,感想を書き損ねていた。アメコミのイラストを動かしたような,いやあまり動いてない平面的な絵,スタン・リーの喋りによる各話の導入と予告,そしてトレヴァー・ホーンによる音楽とフックが多すぎて,当初まるで話が頭に入ってこなくて閉口していた。というか最初のほうはリフレクテッド同士がごたごたやってるだけで,なにか方向性もわかりにくかった。アイガイというキャラとエクスオンという二人の主役級キャラがあまり接点を持たずに行動していたことも話を分かりにくくしていた。
まさにアメコミの挿絵のような平面的な絵が,そのまま動くというのは,非常に斬新で面白かった。ただ実は,私はアメリカ制作のアベンジャーズスパイダーマンというマーベルのアニメも観ていて,そちらは実にチープな作画ながら,それも含めて日本のアニメとは違うカラーを持っていて,なんとなく自分の中では,マーベルのアニメがアメコミのアニメという印象が出来上がっていて,このリフレクションの絵柄は,アメコミのアニメというより,ポップアートのイラストの紙芝居の様に感じてしまった。それでも,そこも含めて斬新であることは否めない。
もう一つ,この作品の重要なポイントはトレヴァー・ホーンが音楽をやっていることで,劇中のBGMもそうだが,アイガイは歌手という設定で,歌う歌がまさにとレヴァー節なのがニヤリとしてしまう。一方で,エンディングで歌う日本の女の子4人組は,かっての日本のゆるいアイドルソングのような曲調で,エンディングの映像もおそらく本人たちのシルエットのダンス。これがまたキレが悪い。これをトレヴァーが作ってるのか思うと,ダサいのを通り過ぎて,かえって受けてしまい,実は毎回エンディングの「1,2,サンライズ,2,2,サンライズ」という歌がかかってくるのが楽しみになっていた(笑)。彼女らも本編とまったく独立に中にアニメキャラとして出てきて,最後に一緒に戦うという,妙な展開だったが,これは何かアイドルの売り出しのタイアップだったんだろうか?。
というわけで,どうにも,どうみたらいいのか良くわからない変なアニメであった。ただ変なアニメは大好きなので,そういう意味では,よくやってくれた…とも思う。最初の方なんとなくストーリの方向性をつかみ損ねてみていたので,もう一度頭から再度見てみたいと思うが録画してない。NHKは再放送よくやるので,やってくれないかなぁと思う。