たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

2018年6月期終了アニメへの雑感

前期(〜6月)視聴していたアニメが終わって一月近く経ってしまいましたが,ざっくりと感想などを書いてみたいと思います。

基本的に良いと思った順に書きます。

ゴールデンカムイ
重厚なキャラデザ,明治の北海道が舞台…なリアルな活劇かと思ったら,変顔&食べ物ギャグだった(w。いや,なんと言っていいか妙なバランスが癖になる。基本的にグロな作品は嫌いなんだけど,それ以外がおもろく且つ軽妙なので大変楽しめた。でも,怖いの苦手。出てくるキャラがどれも個性的で,嫌悪感を感じるキャラにさえ愛着を感じてしまう。でも杉元がアシリパを「さん」づけで読んでるのはいいよね。杉元の根が実に優しい人であり品格を感じさせることが伝わってくる。逆にアシリパは子供でアイヌだから見た目純真に見えるが,言動をみると,実は結構飛んでいて新しい物好きのギャル的な性格な気がする。その対比が面白い。いずれにせよこれは2期が楽しみ。話は変わるが,以前蝦夷の歴史に興味を持って買っていたが読んでなかった本を,この機に読んでみた。本当に明治になるまで良くわからないのだなぁ…と。文字がない文化というのは,想像でしか過去を測ることができないのだと思った。
ひそねとまそたん
これまでになかったバランスのアニメ。キャラデザ,自衛隊を舞台,神話を基にしたプロット等。この作品の独自性を出してるのはやっぱりキャラデザと主人公の性格かな…。最近コミ症とかひきこもりが一皮むけて成功していくという作品が多いように思うが,実際はコミ症とか言っていて,見た目が良かったりしっかり行動できたりで,「ちがうじゃん」みたいなことが良くある。ひそねは見た目も美人じゃないし,言動もおかしい,挙句の果てに,間違った行動をする,けど,結局,事態を収めたのはそのままのひそねだったというのが心地よい。うん,良いアニメだと思いますよ。実に見て良かった。
ダーリン・イン・ザ・フランキス
TRIGGER作品ということで,アニメファンのお約束をたくさん並べたアニメおたく向けのシリアスエンターテイメントなんだと思う。作品の方向性がなかなか視聴者につかみにくく作っており,翻弄されるようになってるのも計算のうちだろう。でも1話からもう一度見直したのだけど,腑に落ちないところが多くて,むしろ勢いで作られてるような感じはある。特に前半にあるエロを感じさせる要素が,主人公たちがデザインされて育ったことを考えると,本来は排除すべき要素だったのではないか?という気がする。ロボットものなのか,青春群像劇なのか,少しぶれていたような気もするが,個人的にはデザインされた子供たちが大人の世界から放たれて自分たちで生き物としての生き方をつかむ,という部分が好きだった。その路線で考えると,本当はゼロツーが人間ヒロの子供を産まないと,ハッピーエンドじゃないのですよね。まぁこういう終わり方にならなかったのは仕方ないのだけど…。あと,ヒロインとしてのゼロツーのデザインが,ちょっとこれまでのヒロインにあるタイプと違っていて新鮮だった。かっこいいタイプの女の子。基本的には気にいった作品になりましたが,終わり方が少しさびしかった…という感じか。
ヒナまつり
漫画原作のギャグアニメ。やくざと超能力少女という出オチ感ある設定ながら,ほとんどその設定がギャグに活かされず,他の部分で笑いを取っていたのは見事だった。なにも考えなくてただ笑える作品。すっきりする。
刀使ノ巫女
抜刀少女隊…というだいぶ手あかがついた設定だけど,アニメオリジナルで郄橋龍也がシリーズ構成ということでみてみた。ちょっと脚本ごとのばらつきがあった気がするが,良い回はなかなかいい感じになっていたと思う。2クールあったこともあって,じっくりキャラに入れ込む時間は取れた。ただ多くの女性キャラがいる中で,可奈美と姫和以外はあくまでも脇役として描かれていた。これは話の軸がぶれないという意味では良かったが,反面他のキャラがこれだけ必要か?という気にもさせられた。とはいえ,最終的な視後感は心地よく,楽しめた作品といえよう。
ピアノの森
原作は雑誌で連載当初読んでいたが,早々に読まなくなった。この作品は本物のピアノ演奏で,ピアノ演奏の競技を見せるというかなり新しいことに挑戦してる作品といえる。ピアノの演奏をじっくり聞かせるため,お話の部分の時間が短めで,若干薄く感じるのも,そこがポイントではないということだろう。出演するピアノ奏者に,それぞれプロのピアノ奏者を割り当て,その人として演奏させる点が非常に新しく,音楽的なごまかしになっていない。私はクラシックピアノをあまり聴かないので,そこまで差異は感じないのであるが,わかる人にとってはわかるのではないかと思う。良く考えると,これは実写の映画とかでも難しい(プロのピアニストに芝居をしてもらうのは難しいので)ことで,アニメだからできたこととも言える。演奏シーンのCGが芝居の時と違っていて違和感を感じる人もいるようだが,たぶん運指まで含めて再現できてるのだと思う。そういう意味では,従来のアニメとは違った観点で観たほうが良いのかもしれない。だいぶ先だが2期もあるそうなので,楽しみに待っていたい。
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
SAOのイメージで見始めたら,結構違っていた。娯楽作品としてみればよかったのだろうけど,ちょっとレンにしてもピトにしてもエムにしてもジャンキー過ぎないか…と映って引いてしまった。リアルのパートの芝居の方が楽しかったなぁ。
Cutie Honey Universe
平日の夕方にやっていたので,もしかして子供でも大丈夫なのか?と思ったら全然違っていた。深夜にやるべき内容だったかな。あと作画とか話とか結構しょぼい。ただ最終回のぶっ飛び具合は,わざとなのか?。ポカーンと見てしまったが,永井作品らしさを狙ったと言われると,そうかな?という気もするので,評価に困る…。
デビルズライン
音楽とかも含め,昔の刑事ドラマっぽい感じは良かったのだけど,ヒロインの女の子が,頭がお花畑すぎて感情移入できなかった。それにしても,吸血鬼というのが何か人為的なもので,ここ数十年で現れたならわかるか,古来から日本に存在していたのに,今まで知らなかった,という設定は無理あり過ぎだろ。

番外

BEATLESS
残り4話を残して終了。現状評価できないのだけど,原作の本を読みだした。それくらいは気になっている作品。

それぞれの作品については以上。次の時期(7月開始)が始まって一カ月近く経つのだけど,現状の感触だと,意外にこの期は,良い作品が結構あった様な気もしてきた。