ホテルで一晩過ごすことになったレゴシとハルだが,ハルが本能的にレゴシに食べられそうになり,そのまま何もなく二人は朝を迎える。学校では怒られたが,獅子組のこともあり,うやむやに済まされた。しかしジュノがレゴシにグイグイせまり,ハルに対しても宣戦布告。隕石祭のステージでジュノはレゴシを舞台にあげ讚える。しかしその後レゴシはハルと二人で高台へ行く。というエンディング。
最初のアルパカ殺害の話が宙に浮いているので,終わらないだろうなと思ったらやっぱり第二期決定だった。原作はずっと先まで行ってるようなので,2期までやったとしてもどうキレイに収めるのか?という気はする。
全体を通して。
話が終わってないので,ストーリの評価はしにくいのだけど,この作品に関しては,とにかく演出とか作画とかそういう要素がすごくて目が離せなかった。正直,草食動物と肉食動物が,その本能を保持したまま共に暮らしているという世界観に違和感がありまくりでピンとこなかった。これは何かの比喩なんだろうか?,男女関係?,人種問題?,社会格差?,いろいろ考えたがしっくりとくるものは思いつかない。しかしそれを超えて,キャラクターのリアリティのある演技に,なにか本当のものを見せられている感覚があった。ハルの弱者ゆえにためらわずいろんな人と身体を重ね,同性から嫌がらせを受けながらもサバサバしてる様は,なにか,そんな感じだよねと説得感もあったし,レゴシの加害者として生まれてそれが道徳的に悪いことのように思わされている姿も,変なリアリティがあったが,やっぱりリアルに思い当たる比喩はない。とにかくこれは,作画での細かい仕草や,声優の演技の賜物なのだろうなと感じ,本当に細部に魂が宿ってる感じがした。
ということで,困惑を感じながら,感心をしながら惹きつけられたという作品だった。まぁこのスタッフなら次期も期待できるだろう。