たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

フルーツバスケット

1st.シーズンの2話まで感想を書いて,その後書かなくなったが,ずっと見ていた。それにしても1st.を2クール,2nd.を2クールで終わるかと思ったら,さらに1クールの計5クールですよ。すごい。分割クールでこれだけやるのは珍しい。
以前も書いたけど2001年の大地丙太郎監督版は楽しく見れた記憶がある。今回はスタッフも全部入れ替え,キャラデザも変えてきた。原作連載が終わってるので最後までやるという話だったが,原作は読んでないので,どういう風に話を畳んだんだろう?という興味もあった。
いつ頃からか忘れたが,後半の早いうちから,かなり毎回重いというか,いわゆる「エモい」シーンが多くなった気がする。前シリーズの時はもっとコメディ色が強かったり日常系のような雰囲気もあった気がする。今シリーズは,出てくるキャラがみんな深刻に悩んでいる,苦しんでいるという描かれ方をして,感動するところはあるのだけど,正直見ていてしんどいという感じもあった。もっと透とありさと咲との絡みを見たかったけど,そういうシーンは思ったより少なかった。
そもそも,草摩の呪いというのが,よく理解できなかった。異性に触れると動物になるというのは,一種のハリネズミのジレンマみたいな話だと思うが,十二支にしたのはコミカルに描くためかと思ったら,そうでもなかった。十二支が慊人に逆らえないということの方が,動物に変わることよりも重たい話として終始描かれ,くわえて,草摩家に使える大人たちのドロドロした思惑も,なぜそういう思考になるのか理解できなかった。十二支の親たちは親になりきれない大人のような人が多かったが,使用人たちが,なぜあそこまで十二支に辛く当たるのかがわからなかった。
ということで,エモい展開にイマイチ心情的に入り込めなく,きついなぁと思っていたようなところはある。
まぁそれでも最後まで見たのだけど,最終回に一つだけハッとしたことがある。透が夾と結ばれたのは,実はちょっと意外で,前シリーズの最初の方を見た時はてっきり由希が主役なのかと思っていた。もっとも今シリーズは割と早いうちから夾の悲劇っぷりが描かれいたから,そういう流れだったんだろう。で,由希がどうなるかというと,他の子と結ばれたのはいいとして,感心したのは透のことを「お母さん」と呼んだことだ。ハーレムの見事な昇華である(w。女性一人にたくさんの男が周りにいるタイプのハーレムを女性の場合どう片付けるのがいいのかと思っていたら母親である。あぁ,確かにこれだったら,なんの違和感もいかがわしさもない。というか女性が望むのはこれか,と思ったのである。男性が女性に囲まれてお父さんになりたいおもうだろうか?。さぁ,どうなんだろうなぁと思った。
いや,大作でした。見事だと思いました。