たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章

映画館で見た。全く予備知識がなく,映画館の上映作品を見ていて,知らないアニメやってるくらいにしか思ってなかったが,そこあにが特集をやるぞというので調べたら浅野いにおの漫画が原作と知り,あぁー,…と思いみることにした。一応予告編を見た程度の予備知識で。
なので,どんな作品かもよくわかってないが,予告映像からわかるプロットは,ある日突然首都圏の上空に直径5km以上の巨大浮遊物が現れ,そこから巨大円盤が出てきた。人類滅亡かという大騒ぎになり,米軍はミサイルを打ち込んだが,円盤はビクともしない,もう終わりかと思って,3年,円盤からは小型の円盤がときどき出てきて浮遊するが,人々に害を加えることもなく時間が経っていた。その下で,女子高生の小山門出と中川凰蘭は友達と青春を謳歌していたって話。まぁこの青春が,恋愛とかじゃなくて,かなり変人で笑える,そんな日常系なのか非常系なのかよくわからない作品。
ということで,以下ネタバレになるので隠します。





浅野いにおソラニンとかプンプンを描いていた漫画家。非常に癖がある作品を描き,気になる人だけど,もうスピリッツとか読まなくなって久しいのでこの作品の存在を知らなかった。アニメでは,主人公たちが常時目に涙を浮かべていたり,ヨダレを垂らしているのだけど,これがギミックなのか意味があるのかよくわからない。プンプン描いてたような人だからなぁ。
最初オンタンこと凰蘭がかなり変な女の子で,エキセントリックな発言や行動をしている。どちらかというと門出はオンタンに振り回されている常識的な女の子に見えていた。空に浮かんでいる浮遊物も,物体なのか,超自然現象なのかよくわらからず,前半くらいまでは,そもそもどういう作品かがよくわからなかった。
途中から,実は宇宙からの来訪者が円盤には乗っていて,人型になるよう服を着ている。中身はわからないけど。コミュニケーションをとることができることがわかってくる。そして事実なのかどうかわからないが,門出とオンタンの過去話が出てきて,ガラリと世界の見え方が変わるあたりは見事だった。
実際のところ,あの過去の回想は事実だったのか。門出は本当にまだ存在するのかよくわからなくなったところで前章が終了。
作中でてくるドラえもんのパロディーの様な漫画「イソベやん」とかも,重要なファクターだけど,この作品,もともとギミックが多すぎて,伏線なのか,表現なのかよくわからず,あとになって意味があったのだとかなるところも面白い。震災やコロナでの日本人の行動,異星人来訪を災害の様に描く感覚は今の日本ならではだなぁ。女子高生のポップぶり,オタクぽい感覚など,様々な表現が用いられているが,どこまでが意味があるのか。
ということで後半がどうなるのか全くわからない。後半は5月らしいので楽しみに待とう。