スタッフの皆様。お疲れ様でした。すばらしいアニメをありがとう。わたし的には今期「殿堂入」候補です。当初全然期待しておらず斜め観。「キャラデザが濃いなぁ」という位にしか思ってませんでしたが，だんだん引き込まれていきました。
この作品，キャラデザが濃いのですが，エンターテイメントとして実に様々な要素がちりばめており，そういう面でも感心しました。アクション，殺陣の見せ方，作画，ストーリ展開の様なシリアスなところも魅せるのですが，忍術の突拍子もない映像化，女性陣の色気，エロシーン…などは観ていて「真剣なのか?，ギャグなのか?」判断に困るところもあって，その辺も作品の深みにつながってます(笑)。終盤の天膳の行動，平和時の登場人物のやり取り等，明らかにギャグぽいところもあるんですが，作画的にはあくまでも濃いし，過剰にハシャグところもない。正直言うと「真顔でギャグを言う」っていうのは結構好きで，ハズレたら悲惨ですがツボにはいるとかなり笑えます。あっ，毎回のサブタイトルの濃さも，ギャグなのかマジなのか迷ってました。
で，そういういろいろな要素で楽しませてくれながら，作画が画面が暗くて判りにくいところはあるものの線的には狂ったことが一度もなかったのはすばらしいと思います。ドラマ的には男性キャラより女性キャラの方が良かったですね。女性キャラの忍術が蛍火等一部を覗きほとんど色仕掛けなのは…，まぁ原作の時代的なものを考えるとそんなものかと…。でもおかげで深夜アニメらしく大人の楽しみをさせて頂きました(笑)(変なことやってませんよ，誤解無き様)。男性キャラも一部ドラマチックな人もいましたが，主役の弦之介が何考えてるか判らないし，朴念仁だし…ってことで，これだけが残念。
ちょっと視点を変えると，本作品はアニメファンドの第一号…ということで，転けるわけにはいかない…ってことで，ちょっと力を入れた…ってことはあるんでしょうか?。第一号が転けるとその後続きませんからね。そういう意味で言うとお話面でも作画面でもこれだけの作品になったこのファンドが実際にどれくらいの配当を投資者に返すことができるのか?，ちょっと気になります。要はDVDや関連製品がどれくらい売れるか?…って事なんでしょうけど。
