たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

きみの色

高校生の年代の3人による青春バンドもの,かな。
どうも世の中的には山田尚子監督の作品として注目されているオリジナルアニメだけど,私的にはサイエンスSARUの作品ということで見にいった。山田監督はあまりこれまで認識していなかったが,けいおんとか聲の形とか京アニで活躍していた人と知った。まぁでもサイエンスSARUでは平家物語をやっていたらしい。
高校生のバンドものという意味では,京アニ時代にやっていたものにつながるのかもしれない。作画はサイエンスSARUらしいところもあるが,湯浅監督時代とはやっぱり違うなぁとは思った。湯浅監督だと漫画が動いているという感じがするのだけど,今回はもっと美麗な絵が動いているという感じだった。
話としてはカトリックの女子校に通う主人公がいて,人に色がついて見える。綺麗な色の同級生に好意を持っていたが,彼女はある日学校を辞めてしまう。主人公は探し,古本屋で働いてるのを見つける。彼女は祖父に学校を辞めたことを言っておらず,兄が持っていたギターをなんとなく始めていた。お店にいたところ,もう一人の男子の学生が一緒にバンドやりませんか?といったので主人公も含めて3人でバンドをすることになり,最後は学園祭で演奏をするというものだった。
青春の一ページという感じで,さらに悪い人が出てこない優しい話だった。バンドは男子以外は素人というレベルだが,3人とも曲をかけるところは大したものだと思った。打ち込みを多用し,完成度が高い曲になってるのは出来過ぎだが,今の若い人が作りたい曲はこんな曲かもしれないとちょっと思ったりした。
決して音楽で食べていこうという性質の話ではなく,あくまでも高校時代の良い経験という感じなんだろうか。まぁでも多くの人は好きになったもので食べていこうというわけではなく,そういうものかもしれないなぁと思った。
いろいろとはっきり描かないところが奥ゆかしいとは思ったが,とても綺麗な作品だと思った。