たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

墓場鬼太郎 全体を通して

…その前に,最終回は何とか某所で補完できました。
…というわけで,全11話,大変楽しめました。決して人間寄りではない,むしろ人間と妖怪は別の生き物で生きている世界も別だ…という原理で行動している鬼太郎,それでいて強いわけでもなく*1,結構役立たずだったり,女に弱かったりするだけの鬼太郎,残酷な部分もあるのだけど愛嬌もある鬼太郎,そんな鬼太郎のシュールなお話がとても新鮮でした。もちろん原作がそうだということなのかもしれませんが,アニメ化にあたっての演出や話の持って行き方もよかったと思います。作画もこれまで培ってきた,ホラー調の絵とかCGとか劇画とか,いろんなテクニックがうまく世界観にマッチしてました。今期早々に終わった本作ですが,もしかしたら今期一番印象に残ったかも知れません。
…とはいえ,やっぱり原作の知名度とか歴史の重みゆえだなぁ…と思う気もします。同じ話を待った区別の名前とキャラでやったら,支離滅裂とか意味わからんとかオチが無いとか言われるかもしれません。そんな話をやっていても,鬼太郎のオリジナルはこうだった…といわれると,納得せざるを得ません。そういう意味でもはや日本の伝統芸術で産業になっている漫画…という感じもしました。
もっともその原作の重みをがっかりさせることなく見せてくれたアニメスタッフもすばらしい仕事をしたと思います。お疲れ様でした。

*1:それより目玉親父が最強なのがすごかった。ほとんどの敵は親父が体に入って操ってやっつけるというオチだったような…