TVに出たツバサは，ガッチャマンが倒したゲルははじめがカッツェの力を使って化けたものだったことを告白。はじめはこん睡状態で眼を覚まさない。そしてもう一度，一ヶ月じっくり考えて，国民投票を訴える。自分で考えて投票してと訴え，一つ月後，投票の結果ゲルは地球に残ることに。そしてはじめも目が醒める…という最終回。
まぁこんなものかなぁ…というオチだった。実際の世界を考えると，こんなことで空気が変わるんだろうか?と思ったけど，とても難しいテーマを扱っているので，これはこれで妥当だと思う。これで実際国民が空気に流されてることを自覚すると上出来だけど，そこまでいかないだろうし…。
全体を通して。前回同様，現代人が同調圧力に流されていく姿を描いていて扱うテーマが興味深い。前回はSNSがメインだったが，今回はSNSの話はほとんどなく，政治色が強かった。空気に流されるまま，直接投票制度を導入しても政治の風通しが良くなるわけでもない…という実際の政治制度に通じる問題を提示していたと思う。それゆえに安易な答えは出せず，今回の，どう丸く収まったのか?よくわからないオチだったが，まぁそれはそれでいいだろう。
結構面白いテーマを扱ってるので好きな作品なんだけど，今回はツバサとゲル以外のキャラがあまり目立たずそれが残念だった。累は最終回でも登場のたびに髪型が変わっていたのが笑ったけど。ガッチャマンのデザインがもう少し本家を彷彿させるようなものであったほうがうれしいのだけど，まぁしょうがないか…。まぁタイミングを見て続編を作って欲しいです。お疲れ様でした。
