たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 全体の感想

気に入った作品を見つけてしまうと,それだけを観ていれば,満足できて他のものはどうでもよくなってしまいます。新作ラッシュに入ってますが,コードギアスの最終回だけ4回くらい見てしまいました(^^;)。観れば見るほど,ルルーシュが死ぬシーンで泣けてくるなぁ。
そういうわけで,コードギアスの全4クール。終わってみれば,ここ2,3年でもっとも感動というか,いいと思った作品となりました。ちなみにわたしの場合,ここ5年くらいで,こういえる作品は,十二国記忘却の旋律巌窟王とかになります。癖がある作品が好きだというのもありますが。ただし,この作品については,奇をてらったというより,あらゆる計算をして,あらゆるパワーでそれを作品に昇華できた作品という印象です。やってることは全うというか,たぶん「こうすれば受ける」というのを散々洗い出して,それが企画倒れに終わらずきちんと作画や演出という形で結晶していると。同じような印象のアニメというと舞-HiMEとかそうですし,Fateのゲームをやったときも同じような印象をもちました。
コードギアスというと,最初の数話でデスノートを連想した人が多かったと記憶してますが,徐々にその声は減りました。ですがわたしは最後までそういう印象はあります。しかしそれは主人公が知略を使うからとか能力者だからというよりは,ストーリの超展開ぶりからそう感じます。デスノートがそうだったと聞きますが,毎回たくさんのストーリを考え,一番ありえない展開を選ぶという様な,そういう話運びをコードギアスからも感じます。そしてそれをものすごい情報量で詰め込むことにより,些細な話の齟齬を視聴者に突っ込む余裕を与えない,常に観ているほうはジェットコースターに乗ったような情動を起こされた状態になり,気がついたら感動して終わっているというような,そんな感じのクライマックスだったように思います。正直だまされてます(笑)。
もっとも,そういう風にだまされてることを承知で観ても,これだけ熱くさせる作品が早々作られないことからも,わかっていても簡単に出来るようなことではないことはわかりますし,それゆえにこの作品にリアルタイムでめぐり合えたことはすばらしい体験だったといえるでしょう。
というわけで,ありがとうございます。
登場人物があまりに多く,出番を得たと同時に退場するキャラも多かったし,使い捨てといわれ,主役のルルーシュにすら見ているほうは感情移入できないという声も聞きましたが,それでも,一言言いたくなるようなキャラはたくさんいました。それを列記するだけでも結構な量になると思うので,今回はやめておきます。ちょっとだけ書くと,ルルーシュはやっぱり稀に見る魅力あるキャラで,通常主人公が持ち得ない特性をたくさん持っていたと思います。主人公らしくないのですが,それでもわたしは彼がほとんど「言い訳をしない」というところに,主人公なんだなぁと終盤特に思いました。彼は嘘はつくけど,どんなに誤解されても言い訳はほとんどしてないはずです。
他のキャラについては,また別途書くかもしれません。。